資格種類 | 難易度 | 合格率 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
国家資格 | 難しい | 15% |
・輸出入の際に必要な通関業務のエキスパート
・合格に必要な学習時間は500時間程度
・就職や転職に有利
目次
通関士とは
通関士は財務省が認定する通関業務に関する国家資格です。
日本から品物を輸出する場合、または外国から品物を輸入する場合には必ず税関を通さなければなりません。
この通関業務や輸出入の申告手続を適正に行うために設けられたのが通関士で、貿易に関する唯一の国家資格となります。
通関業務とは、貿易における貨物の輸入及び輸出等、貨物の通関及びそれに付随する、各種法的効果を伴う手続きの事であり、輸出入に関わる取引主体(貨物を輸出入しようとする個人・企業)が行う。
通関士の仕事内容
日本から品物を輸出する際や、外国から品物を輸入する際には、通関手続きや関税に関する多くの書類が必要です。
これらの貨物の輸出入に関する手続きを行うのが通関業者ですが、この通関業者の社内で通関申告書類の作成代行や通関申請の代行、関税計算書等の審査などを行うのが通関士の仕事です。
また輸出入審査や検査の立会い、通関申請に関する不服の申し立てなども通関士の仕事です。
通関士資格の活かし方
通関士資格を生かせる主な就職先
通関業者など
運送会社、航空会社、倉庫会社などの通関業務を行なっている会社は各営業所に通関士が1名以上いなければならないことになっています。
このためこれらの業界では通関士の資格保有者は優遇され、就職や転職に有利になったり、社内でのスキルアップも望めます。
大手メーカー
製品を海外輸出を行っている大手製造メーカーなどでは、自社内に通関士の資格を持つ社員を持ち、通関に関する通関業者の業務をチェックすることもあります。
メーカーや商社など幅広い業種で、貿易や関税に関する知識は必要とされます。このため貿易や関税に関する専門的な知識を持つ通関士の有資格者の評価が高く、収入も安定して得られます。
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通関士の受験情報
試験日 | 10月上旬の日曜日 |
申込日 | 8月上旬 |
受験資格 | 誰でも受験できます |
受験地 | 北海道、新潟県、東京都、宮城県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、熊本県、沖縄県 |
受験料 | 3,000円 |
試験内容 | ・通関業法 ・関税法等 ・通関手続の実務 |
合格基準 | 各科目60%以上 |
詳細 | 税関 通関士試験 |
通関士試験について
受験資格
通関士試験に受験資格はありません、だれでも受験することが出来ます
試験日と受験地
通関士試験は毎年10月上旬の日曜日に行われます。
受験地は北海道、新潟県、東京都、宮城県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、熊本県、沖縄県の全国13都道府県です。
試験内容と合格基準
通関士の試験は3科目に分かれています。
通関業法
通関業法は通関業を営む者についてその業務の規制、通関士の設置等必要な事項を定めた法律です。
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
・関税法
・関税定率法
・日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律
・コンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律
・物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約(ATA条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律
・電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律
いずれも関税に関する法律で、通関申告書類を作成するうえで当然必要となる知識です。
通関書類の作成要領その他通関手続の実務
実際に通関申告書類の作成能力や、申請に必要な文書を作成できるかどうかの実務試験です。
通関士試験はすべてマークシート方式で行われます。
一般的なマークシート回答とは異なり、択一式では該当するものを選ぶほかに、該当するものがない場合には「0」をマークするなどやや特殊な方式になっています。
合格基準は全ての科目で60%以上とされています。
通関士合格までの道のり
通関士の試験は受験資格がないので誰でも受けることが出来ます。
しかし法律に関する試験なので、関連する法律に関する深い知識が必要となるなど簡単に合格できる試験ではありません。
計画的な学習計画と共にしっかりとした教材や過去問題集が必要となります。
独学での合格も不可能ではありませんが、効率的に学習することを考えると通信教育を受講することをおすすめします。
また通関業務従事期間で試験科目の免除制度あり、通関業者として認可を受けている業者や、税関など官庁での通関事務の経験が一定期間以上あれば、一部の科目の受験が免除されます。
・実務経験5年以上:通関手続の実務が免除
・実務経験15年以上:通関手続の実務、関税法等が免除
通関士合格の第一歩は資料請求から
通関士合格の第一歩は資料請求から始まります。
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