旅行業務取扱管理者とは?仕事内容や資格の活かし方、試験概要までわかりやすく解説

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旅行業務取扱管理者資格の概要

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資格の種類国家資格
合格率国内旅行業務取扱管理者:40%
総合旅行業務取扱管理者:15%
難易度普通
試験日等国内旅行業務取扱管理者:9月初旬の日曜日
総合旅行業務取扱管理者:10月下旬の日曜日
合格までの平均学習時間国内旅行業務取扱管理者:200時間
総合旅行業務取扱管理者:300時間
資格を活かせる職業・就職先・旅行会社
・ホテルや旅館

旅行業務取扱管理者とは

旅行業務取扱管理者とは、旅行業法に定められている旅行業者及び旅行業者代理業者の営業所で顧客と旅行取引を行う際の責任者のことをいいます。

旅行会社では、営業所毎に最低1人以上の旅行業務取扱管理者を選任することが義務付けられています。

この旅行業務取扱管理者となるためには、観光庁が行う旅行業務取扱管理者試験に合格した者でなければなりません。

また旅行業務取扱管理者には

・国内の旅行業務のみ取り扱える国内旅行業務取扱管理者
・国内と海外の両方の旅行業務を取り扱える総合旅行業務取扱管理者
・国内の拠点区域内の旅行業務のみ取り扱える地域限定旅行業務取扱管理者


の3種類に分けられます。

旅行業務取扱管理者の仕事内容

旅行業務取扱管理者の仕事は様々です。

一般社団法人全国旅行業協会は、旅行業務取扱管理者の仕事を下記の通り列挙しています。

  • 料金表の掲示
  • 旅行業約款の掲示
  • 取引条件の説明
  • 契約書面の交付
  • 適正な広告の実施
  • 旅程管理のための必要な措置:旅程管理業務を行う主任の者を通じた管理・監督
  • 旅行に関する的確な苦情処理
  • 契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管
  • 上記に掲げるもののほか、取引の公正、旅行の安全及び旅行者の利便を確保するため必要な事項として観光庁長官が定める事項

このように旅行業務取扱管理者は旅行商品の企画や宣伝広告、お客様との契約時の説明や必要書類の交付、ツアーの実施、実施後のフォローまでの様々な業務を行ったり、またこれらの業務を管理する監督者としての職務を任されるようになります。

旅行業務取扱管理者資格の活かし方

旅行業務取扱管理者資格を生かせる主な就職先

旅行会社

旅行会社に就職を考えている方は、旅行業務取扱管理者資格を取と旅行に関する知識を有していることがアピールできるので、就職活動や転職活動が有利に働きます。

また旅行業務取扱管理者資格者に資格手当を支給している会社も少なからずあるようです。

ホテル業界など

旅行業務取扱管理者は旅行業界に特化した資格と思う方が多いと思いますが、実は旅行に関連したホテル業界、ブライダル業界などでも活躍する場があります。

例えば高級ホテルのコンシェルジュなど、旅行に関する幅広い知識があればホテル周辺の観光地や今後の予定をアドバイスするなど、コンシェルジュとして一段上を行くサービスを提供することも可能となります。

社内でのスキルアップ

旅行会社に勤めながら旅行業務取扱管理者の資格を取得すると、任される旅行業務の仕事範囲が広がります。

新たな商品を企画したり、旅行パンフレットの制作など、これまで以上にさまざまな仕事を行なう場面が増えるため、自身のスキルアップや昇給昇進にもつながることが期待できます。

旅行代理店の開業も

旅行会社に勤めながら旅行業務取扱管理者の資格を取得すると、独立して旅行会社を開業することも可能になります。

圧倒的合格率77.4%(全国平均の2.74倍)

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旅行業務取扱管理者試験の概要

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試験日国内旅行業務取扱管理者:9月初旬の日曜日
総合旅行業務取扱管理者:10月下旬の日曜日
申込日国内旅行業務取扱管理者:6月上旬~7月上旬
総合旅行業務取扱管理者:7月上旬~8月上旬
受験資格誰でも受験できます
受験地国内旅行業務取扱管理者:北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県
総合旅行業務取扱管理者:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府 、広島県、福岡県、沖縄県
受験料国内旅行業務取扱管理者:5,800円
総合旅行業務取扱管理者:6,500円
試験内容*旅行業務取扱管理者
 旅行業法及び旅行業約款
 国内旅行実務
*総合旅行業務取扱管理者
 旅行業法及び旅行業約款
 国内旅行実務
 海外旅行実務
合格基準概ね全ての科目で60%以上
詳細国内:全国旅行業協会
総合:日本旅行業協会

旅行業務取扱管理者試験の詳細

受験資格

旅行業務取扱管理者試験は受験資格はありません、誰でも受験することが出来ます。

試験日と受験地

国内旅行業務取扱管理者

国内旅行業務取扱管理者試験は毎年9月初旬の日曜日に実施されます
受験地は北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県で実施されます。

総合旅行業務取扱管理者

総合旅行業務取扱管理者試験は毎年10月下旬の日曜日に実施されます
受験地は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県で実施されます。

試験内容と合格基準

国内旅行業務取扱管理者

マークシート方式、120分
・旅行業法及びこれに基づく命令
・旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
・国内旅行実務
注:試験科目の免除制度あり

合格基準は概ね全ての科目で60%以上とされています。

総合旅行業務取扱管理者

マークシート方式、120分
・旅行業法及びこれに基づく命令
・旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
・国内旅行実務
・海外旅行実務
注:試験科目の免除制度あり

合格基準は概ね全ての科目で60%以上とされています。

旅行業務取扱管理者試験合格までの道のり

旅行業務取扱管理者の試験に合格するために必要とされる学習時間は、国内旅行業務取扱管理者で約200時間、総合旅行業務取扱管理者では300時間以上が必要とされています。

旅行業務取扱管理者の試験内容は実務的な内容も多いことから、既に旅行会社等に就職されている方にはなじみがある内容も多いです。
また旅行業法や約款の出題内容は毎年類似の出題が多く見られるので、過去問対策を十分に行っていれば独学での合格も十分に可能です。

一方就職のために旅行業務取扱管理者の資格を取りたい場合などは、通信教育を利用して効率的に学習した方が合格への近道となります。

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