資格種類難易度合格率おすすめ度
国家資格超難関4~5%
司法書士の概要

・町の法律家として活躍できる
・法律書類作成のスペシャリスト
・資格取得までの平均学習時間は3,000時間
・独立開業しやすい

スポンサーリンク

司法書士とは

司法書士とは司法書士法に基づく国家資格で、裁判所や検察庁、または法務局へ提出する書類の作成や簡易裁判所における訴訟代理、登記または供託に関する手続きの代理を行います。

司法書士は身近な法律の専門家として幅広い業務を行うことができ、「町の法律家」として活躍出来る資格です。

また近年の高齢化社会の進行に伴い、成年後見制度や民事信託など司法書士の活躍の場がさらに広がってきています。

 

司法書士の仕事内容

司法書士の独占業務

司法書士には、司法書士の資格を持つものしか行えない「独占業務」があります。

独占業務には

・登記又は供託手続の代理
・(地方)法務局に提出する書類の作成
・(地方)法務局長に対する登記、供託の審査請求手続の代理
・裁判所または検察庁に提出する書類の作成、(地方)法務局に対する筆界特定手続書類の作成
・上記に関する相談

があります。

 注:上記の業務を司法書士以外の者が行うと司法書士法違反で処罰されるます。

これらの独占業務の中では、不動産の権利に関する登記及び商業登記の手続代理が中心的な業務になっています。

もっと詳しく 日本司法書士会連合会

独占業務以外の仕事

独占業務以外では、司法書士としても豊富な法律知識を活かしたコンサルタント業務や、近年の高齢化社会の進行に伴い増えてきた、成年後見制度民事信託などに関する業務などがあります。

認定司法書士

司法書士合格後に特別研修を受け認定考査に合格すると認定司法書士として以下の業務を行うことができます。

・簡易裁判所における民事訴訟手続の代理
・訴え提起前の和解(即決和解)手続の代理
・支払督促手続の代理
・証拠保全手続の代理
・民事保全手続の代理
・民事調停手続の代理
・少額訴訟債権執行手続の代理
・裁判外の和解について代理する業務
・ADR(裁判外紛争解決手続)の代理
・仲裁手続の代理
・民事紛争の相談
・筆界特定手続について代理をする業務

債権額が140万円以下の案件のみを取り扱うのが簡易裁判ですが、認定司法書士となると弁護士と同様に簡易裁判に代理人として出廷することが可能です。

 

司法書士資格の活かし方

司法書士として活躍するには、司法書士試験に合格後新人研修を受講し、日本司法書士会連合会が備える司法書士名簿に登録されることで、初めて司法書士としての業務を行うことが出来ます。

就職・転職

司法書士の資格を活かして就職する場合、司法書士事務所、行政書士事務所、社会保険労務士事務所、法律事務所など士業事務所に就職することになります。

司法書士事務所で補助者として経験を積んで独立するケースが多いので、司法書士事務所の求人数はかなり豊富です。

また将来自分の得意分野を作りたい場合など、不動産会社や一般企業の法務部門も就職先として考えても良いでしょう。

独立開業

司法書士の資格を取得した人のほとんどは独立して自分の事務所を持つことになります。

司法書士にしか出来ない独占業務があるので比較的仕事が獲得しやすく、士業の中でも独立が失敗しにくい資格ともいわれています。

独立した場合の司法書士の平均年収は800~1,000万円といわれています。

 

今なら受験生応援セールで 10%OFF!
合格したら全額返金!

 

司法書士の受験情報

試験日筆記試験:7月の第1日曜日
口述試験:10月
申込日5月中旬
受験資格誰でも受験できます
受験地筆記試験:東京、横浜、さいたま、千葉、静岡、大阪、京都、神戸、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松
口述試験:東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌、高松
受験料8,000円(R4年度)
試験内容筆記試験:多肢択一式70問、記述式2問
口述試験:面接形式
合格基準合格基準点の平均75%程度
試験項目3つすべてで基準点が必要
詳細法務省 司法書士試験

司法書士試験について

受験資格

司法書士試験に受験資格は必要ありません、誰でも受験できます。

試験日と受験地

司法書士試験は筆記試験と口述試験に分かれています。
毎年7月の第1日曜日に記述試験が行われ、合格者のみが10月に行われる口述試験に進むことが出来ます。

受験地は
筆記試験:東京、横浜、さいたま、千葉、静岡、大阪、京都、神戸、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松の15都市

口述試験:東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌、高松の8都市

で実施されます。

試験内容

筆記試験

筆記試験の内容は
午前の部が「 憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む。)及び刑法に関する知識」

*多肢択一式問題35問105点満点
・憲法(3問)
・民法(20問)
・商法(会社法・その他の商法分野に関する法令)(9問)
・刑法(3問)

午後の部は「不動産登記及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む。)」「供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識」「その他司法書士法第3条第1項第1号から第5号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力」
*多肢択一式問題35問105点満点
・民事訴訟法(5問)
・民事保全法(1問)
・民事執行法(1問)
・司法書士法(1問)
・供託法(3問)
・不動産登記法(16問)
・商業登記法(8問)

*記述式問題2問70点満点
・不動産登記法(1問)
・商業登記法(1問)

筆記試験の合格基準

司法書士試験の合格基準点の平均は最近5年の平均で280点中約206点、得点率にすると約73%となっています。

また総合点とは別に、午前の部・午後の部の択一式試験と午後の部の記述式試験の3つで基準点が存在し、これらすべての基準点を満たしていく必要があります。

口述試験の合格基準

口述試験は筆記試験の合格者に対して面接形式によって実施されます。
受験生1人に対して面接官が2人おり、それぞれが受験生に質問する方式で実施されます。
は筆記試験の合格者に対して面接形式によって実施されます。
の出題範囲ですが、基本的には
・司法書士法
・不動産登記法
・商業登記法
の3科目のなかから出題され、試験時間は15分程度です。

口述試験は筆記試験に合格された方であれば確実に合格できる試験です。
(実際には本人確認が目的とされておりほぼ100%合格できると言われています。)

 

司法書士試験合格までの道のり

司法書士試験は数ある資格試験の中でも司法試験に次ぐ超難関資格です。
このため合格レベルに達するまで約3,000時間の学習時間が必要と言われています。

また出題範囲も多く効率的に学習していかないと行けない中、独学での合格はあまり現実的ではありません。

出来れば予備校などの資格スクールに通うのが最も効率的ですが、社会人などで時間が取れない場合は通信講座を利用して学習するのが現実的です。

いずれにせよかなりの学習時間が必要となるので、しっかりとした学習計画を立てるようにしましょう。

司法書士資格の第一歩は資料請求から

司法書士講座を受講するならアガルートアカデミーがおすすめです。
今なら受験生応援セール 10%OFF!
合格したら全額返金!

Writer:K.K

スポンサーリンク