介護職員初任者研修

資格種類難易度合格率おすすめ度
やさしい99%
介護職員初任者研修の概要

・介護業界の入門資格
・実質研修のみで資格取得が可能
・介護福祉士を目指す人にもおすすめ

 

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、2013年の介護保険法施行規則改正によってホームヘルパー2級が廃止されて新たに出来た資格で、介護の入門資格です。

旧来のヘルパー2級は全カリキュラムを修了すれば資格取得ができましたが、介護職員初任者研修では130時間のカリキュラム修了後に試験を受けて合格しなければなりません。

ただし試験と言っても研修内容の確認と言った意味が多く、研修内容を理解していれば問題なく合格できるレベルとなっています。

 

明確化されたキャリアパス

2013年の介護保険法施行規則改正により、従来分かりにくかった介護資格のキャリアパスが明確化され、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」を経て、国家資格の「介護福祉士」を取得するのが一般的な介護職のキャリアパスとなりました

 

介護職員初任者研修の仕事内容

介護職員として要介護者の家庭を訪問し要介護者等に対し、入浴、排せつ、食事等の介護、通院介助、生活に関する相談・助言などの日常生活上の世話を行います。

 

介護職員初任者研修資格の活かし方

介護職員初任者研修資格を生かせる主な就職先

介護職員初任者研修は、これから介護業界で働こうとする人にとって入門資格です。

老人保険施設、特別養護老人ホーム、福祉施設、病院、在宅介護事業所など介護職員初任者研修を終了した人の就職先は多くあります。

また今後高齢化社会がますます進み、施設での介護や在宅介護を要する人が増加して来るので、介護の有資格者の必要性はますます高まっています。

より上位の介護資格にチャレンジする

介護職員初任者研修を終了し介護の現場で経験を積むことにより、介護福祉士実務者研修、介護福祉士、認定介護福祉士といった、より高度な仕事が出来る資格にチャレンジすることも出来ます。

このような資格を保有していると、介護職への就職転職が有利になったり、給与や福利厚生面でさらに優遇されやすくなります。

 

介護職員初任者研修について

受験資格

介護職員初任者研修受講に受講資格はありません。

研修内容

介護職員初任者研修を受講するには講習を実施しているスクールに通う必要があります。

受講期間は通学する頻度にもよりますが、1ヶ月から4ヶ月の間で終了するのが一般的で、。研修費用は5万円から10万円程度かかります

介護職員初任者研修は、以下の表のように130時間の講習を受ける必要があります。
(130時間の研修のうち40時間程度を通信教育で学ぶことも可能となっています)

科目時間数
職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障がいの理解3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ
基本知識の学習
12時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ
生活支援技術の学習
53時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ
生活支援技術演習
10時間
振り返り4時間
合計130時間

試験内容

すべてのカリキュラム修了後に1時間程度の筆記試験があります。
試験は研修内容の理解度を確認するためのもので、落とすための試験ではありません。

難易度は高くないのでそれほど心配する必要はありません。
とは言っても全く勉強しないで合格するものではないので、日ごろの学習は継続して行うことが大切です。