賃貸不動産経営管理士とは?仕事内容や資格の活かし方、試験概要までわかりやすく解説

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賃貸不動産経営管理士資格の概要

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資格の種類国家資格
合格率24.1%(令和6年度)
難易度普通
試験日等11月の第3日曜日
合格までの平均学習時間300時間
資格を活かせる職業・就職先・不動産会社

賃貸不動産経営管理士とは

賃貸不動産経営管理士は、主に賃貸アパートや賃貸マンションなどの管理に関する高度な専門的知識と倫理観を持った、賃貸不動産管理に関する専門家です。

もともと賃貸不動産経営管理士の資格は、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会の民間資格でしたが、2021年4月の国土交通省令により「国家資格」となりました。

2021年6月からは、賃貸住宅の管理業務を行う事業者は、国土交通大臣への登録が必要となり、事務所には最低1人以上の「業務管理者」を設置が義務づけされています。

賃貸不動産経営管理士は、管理業務の経験が2年以上(または実務講習を修了)あれば「業務管理者」となる要件を満たすことになるので、これからますます注目を集める資格です。

賃貸不動産経営管理士の仕事内容

賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅の管理をおこなうのが主な仕事です。

その他にも賃貸不動産の貸主に、管理受託契約に関する重要事項をあらかじめ説明したり、長期修繕計画の策定などをオーナーさんに説明することも賃貸不動産経営管理士の仕事です。

また賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理業務を行ううえで事務所毎に設置が義務付けられている「業務管理者」の要件とされた国家資格です。

「業務管理者」として賃貸不動産経営管理士が行う業務は、次のように規定されています。

  • 賃貸住宅管理に関する重要事項説明及び書面の交付
  • 管理受託契約書の交付
  • 賃貸住宅の維持保全、家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理
  • 賃貸住宅に係る帳簿の備付け等に関する事項
  • オーナーへの定期報告)
  • 個人情報の管理及び秘密の保持に関する事項
  • 賃貸住宅の入居者からの苦情の処理に関する事項
  • 前各号に掲げるもののほか、賃貸住宅の入居者の居住の安定及び賃貸住宅の賃貸に係る事
「管理業務主任者」「マンション管理士」との違い

「管理業務主任者」と「マンション管理士」は、分譲マンションを業務の対象とするのに対し、「賃貸不動産経営管理士」は、賃貸マンションを業務の対象としています。

賃貸不動産経営管理士資格の活かし方

賃貸不動産経営管理士資格を生かせる就職先は不動産管理会社です。

賃貸不動産経営管理士資格保有者は、賃貸不動産管理に関する高度な知識を身につけていることから、賃貸管理のプロとして信頼性が増します。

また賃貸住宅管理業務を行う事業所には、最低1人以上の「業務管理者」の設置が義務づけされているため、不動産業界へ就職・転職をしたい人にはとても有利な資格といえます。

また不動産事務所によっては、賃貸不動産経営管理士取得者に資格手当が設けられていることもあるので、収入アップも期待することが出来ます。

令和5年度合格実績87.31%(全国平均の3.10倍)

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賃貸不動産経営管理士試験の概要

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試験日11月の第3日曜日
申込日8月中旬~9月中旬
受験資格誰でも受験できます
受験地全国38地域
受験料13,200円
試験内容四肢択一式マークシート 50問
合格基準おおむね7割以上
詳細賃貸不動産経営管理士協議会

賃貸不動産経営管理士試験の詳細

受験資格

賃貸不動産経営管理士試験には受検資格はありません、誰でも受験する事ができます。

試験日と受験地

賃貸不動産経営管理士試験は毎年11月の第3日曜日に行われます。

試験会場は
北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
の全国38地域で行われます。(令和6年度の場合)

試験内容と合格基準

賃貸不動産経営管理士試験は四肢択一マークシート式で行われ、問題数は50問です。

  • 管理受託契約に関する事項
  • 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
  • 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
  • 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
  • 法に関する事項
  • 上記に掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項

賃貸不動産経営管理士試験の合格点は、おおむね7割以上の正解が必要となっています。

賃貸不動産経営管理士講習(試験の一部免除)を修了した場合は、その年度と翌年度の試験において、5問の免除を受けることができます。

賃貸不動産経営管理士合格までの道のり

賃貸不動産経営管理士は宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士と並ぶ不動産管理の人気資格です。この中でも賃貸不動産経営管理士は、2021年に国家資格になったこともあって受験者が増加している注目の資格です。

このため試験は近年難化傾向にあり合格率も年々低下してきています。
しかし試験自体はそこまで難しい試験ではなく、合格までに要する学習時間は約300時間程度で、市販の参考書や問題集も多くあるため独学での合格も十分可能です。

賃貸不動産経営管理士になるには、毎年11月に実施される賃貸不動産経営管理士試験に合格し、登録手続きを経て認定証の交付を受けなければなりません。

試験はどなたでも受検可能ですが、登録については要件があり、令和3年度以降の試験合格者は、「管理業務に関し2年以上の実務の経験を有する者」「国土交通大臣がその実務の経験を有する者と同等以上の能力を有すると認めた者」というどちらかの要件を満たさなければ、登録・認定は受けられませんので注意してください。

賃貸不動産経営管理士合格の第一歩は資料請求から

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令和5年度合格実績87.31%(全国平均の3.10倍)

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