資格種類難易度合格率おすすめ度
国家資格難しい10%

 

電気主任技術者の概要
・電気主任技術者は電気工作物の保安・監督を行うことができる国家資格
・第三種は電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物を扱える
・科目合格制で計画的に学習できる
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電気主任技術者とは

電気主任技術者は電気工作物(発電所や変電所、工場や商業ビルなどに設置されている電気設備)の保安・監督を行うことができる国家資格です。

取り扱うことが出来る規模(電圧)によって第1種から第3種まで3段階に分かれており、第三種電気主任技術者は通称 電験三種 と呼ばれています。

第一種:すべての事業用電気工作物
第二種:電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
第三種:電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物

国内の電気工作物の9割以上が電圧が5万ボルト未満であるので、第三種電気主任技術者でほとんどの施設の保安・監督を行うことができます。

 

電気主任技術者の仕事内容

電気主任技術者の仕事は主に工場やビルの電気工作物の保守・管理をすることです。

電気事業法で、事業用電気工作物を設置している事業主に対して、工事・保守や運用など保安の監督者として電気主任技術者を選任しなければならないと定められています。

電気工作物や電気設備の保安監督は、電気主任技術者の「独占業務」となっています。

 

電気工事士との違い

電気主任技術者は保安・監督のための資格ですが、電気工事士は工事現場で実際の電気工事を行うための資格です。

 

電気主任技術者資格の活かし方

電気保安業

電気保安業とは、電気保安協会に代表される電気の保安管理業務を行っている会社で、一般家庭の定期調査や工場や会社の受電設備の点検保安業務を行っています。

電気保安業の仕事には電気主任技術者は欠かせない資格であり、電気設備の保安監督は電気主任技術者の「独占業務」です。

このため電気主任技術者の需要は高く、就職や転職の求人は常にあるような状態です。

また電気保安業務従事者の多くは、年齢が50代歳以上の人も多く、年齢に関係なく長く働ける業界です。

ビルメンテナンス業

ビルメンテナンス会社も電気主任技術者が活躍できる業種です。

商業ビルの多くは独自の受電設備(キュービクル)を持っているので、定期的な保守点検を行わなければなりません。

この保守点検業務も電気主任技術者の「独占業務」ですので、電気主任技術者が活躍できる職場です。

 

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第三種電気主任技術者の受験情報

試験日上期試験:8月下旬
下期試験:3月下旬
申込日上期試験:5月中旬~6月上旬
下期試験:11月中旬~12月上旬
受験資格誰でも受験できます
受験地全国47都道府県
受験料8,100円
試験内容五肢択一方式マークシート
理論、電力、機械、法規の4科目
合格基準科目合格制で各科目60点以上
詳細電気技術者試験センター

 

第三種電気主任技術者試験について

受験資格

電気主任技術者試験には受検資格はありません、誰でも受験する事ができます。

試験日と受験地

上期試験は8月下旬に、下期試験は3月下旬に実施されます。

 注:第三種電気主任技術者試験は令和4年度から年2回実施になりました

受験地は全国47都道府県で実施されます。

試験内容と合格基準

次の4科目について科目別に試験を行います。各科目の解答方式はマークシートに記入する五肢択一方式です。

科目名科目の内容回答数
理論電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測A問題 14題
B問題 3題
電力発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料A問題 14題
B問題 3題
機械電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理A問題 14題
B問題 3題
法規電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理A問題 10題
B問題 3題
各科目の解答方式は、マークシートに記入する五肢択一方式です。
A 問題については、一つの問に対して一つを解答する方式
B 問題については、一つの問の中に小問を二つ設けて、それぞれの小問に対して一つを解答する方方式

電験3種の合格点基準点は各科目60点以上とされています

電験3種の試験は科目ごとに合否が決定され、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験が合格となります。

また4科目中一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。

 

第三種電気主任技術者合格までの道のり

第三種電気主任技術者試験合格までに要する時間は約1,000時間と言われています。

しかし電験3種は科目合格制度を取っているため、一度の試験で4科目全て合格点を取る必要はありません。
合格した科目は、翌年度及び翌々年度の試験(連続して5回まで)は申請によりその科目の試験が免除されます。

このため仕事が忙しく十分な勉強時間が取れなくても、複数回の受験を前提として計画的に学習を進めていけば合格に近づきます。

第三種電気主任技術者試験(電験3種)試験に関しては参考書や問題集が充実しているので、独学での合格も十分可能となっています。

しかし独学での学習は効率が悪くなったり、長期間モチベーションを保つことは決して簡単なことではありません。
そのため出来れば通学で講義を受けたり、通信教育を利用して学習することも視野に入れておく方がよいでしょう。

 

第三種電気主任技術者試験合格の第一歩は資料請求から

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