宅地建物取引士とは?仕事内容や資格の活かし方、試験概要までわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

宅地建物取引士資格の概要

スクロールできます
資格の種類国家資格
合格率17.2%(令和5年度)
難易度難しい
試験日等10月の第3日曜日
合格までの平均学習時間300時間
資格を活かせる職業・就職先・不動産会社
・金融機関やコンサルタント会社
・独立開業(不動産業)

宅地建物取引士とは

宅地建物取引士(旧名称:宅地建物取引主任者)は不動産関係の会社には必要不可欠の国家資格です。

不動産取引の際に必要な重要事項の説明などは宅地建物取引士の独占業務なので、不動産会社には必ず宅地建物取引士がいなければなりません。

また不動産会社や賃貸を仲介する仲介業者などには、事務所ごとに従業員5人に1人以上の割合で宅地建物取引士がいなければなりません。

このことから不動産に関する仕事をしている人や、これから不動産会社へ就職や転職を希望する人は是非取得しておきたい資格です。

宅地建物取引士の仕事内容

宅地建物取引士の主な仕事内容は、不動産の購入及び賃貸の取引の際に、物件の状態や不動産の権利関係についての重要な情報を顧客に提供することです。

不動産関連の取引の際には、これらの重要事項の内容は重要事項説明書という書面にして売主と買主(賃貸であれば貸主と借主)双方が所有します。

不動産契約に関する以下の事柄は宅地建物取引士の独占業務で、資格のない者が行うことは法律で禁止されています。

  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名押印
  • 契約内容書面への記名押印

宅地建物取引士の仕事はこれ以外にも不動産取引に関するコンサルタントなど多岐にわたっています。

宅地建物取引士資格の活かし方

宅地建物取引士資格を生かせる主な就職先

不動産会社

宅地建物取引士資格を生かせる就職先はなんと言っても不動産会社です。

不動産会社や仲介業者などには、事務所ごとに従業員5人に1人以上の割合で宅地建物取引士がいなけれならないので、就職先は思った以上に多くあります。

また宅地建物取引士を取得すると月に10,000円から30,000円の資格手当を支給しているところも多く、収入面のアップも期待できます。

不動産業以外の会社

宅地建物取引士の資格は不動産業以外の職業でも有利に働きます。

例えば建設会社などでがそうですが、自社で建設した物件を販売する場合など宅地建物取引士の資格が必要となる場合があります。

また不動産取引の知識は、金融機関やコンサルタント会社でも生かせる場面が多くあるので、キャリアアップの手段として資格の取得を目指してみるのも良いと思います。

転職・再就職でも有利に

不動産業者は思った以上に人の入れ替わりがあります。
このため日頃から不動産業に関する求人も多くあり、就職や転職時には宅地建物取引士の資格取得者へのニーズは高くなっています。

また就職が困難と言われている中高年の転職や主婦の再就職に際しても、宅地建物取引士の資格を取得しておくことで少しでも就職活動が有利に働くことでしょう。

独立開業も

不動産業関連で独立開業を目指す場合で、も宅地建物取引士の資格は有利となります。

仮に事務所が一つで従業員があなたも含めて5人以内の場合、それ以外の「宅地建物取引業の免許を得るための要件」を満たせば不動産業で開業することが可能となります。

令和5年度合格実績64.8%(全国平均17.2%)

宅地建物取引士合格を目指すならアガルートアカデミー

宅地建物取引士試験の概要

スクロールできます
試験日10月の第3日曜日
申込日7月
受験資格誰でも受験できます
受験地全国各地
受験料8,200円
試験内容・宅建業法
・法令上の制限
・その他の法令
・権利関係
マークシート方式による四肢択一問題
合格基準概ね7割以上の正解
詳細不動産適正取引推進機構

宅地建物取引士試験の詳細

受験資格

宅地建物取引士試験に受験資格は必要ありません誰でも受験できます。

試験日と受験地

宅地建物取引士試験は毎年10月の第3日曜日に実施されます。
試験会場は全国各地の会場で行われます。

試験内容と合格基準

試験内容

宅地建物取引士試験の内容はおおむね次のとおりとなっています。(宅建業法施行規則第8条)

  • 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
  • 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
  • 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
  • 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
  • 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
  • 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
  • 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。

宅地建物取引士試験はマークシート方式で行われ、四肢択一問題が50問出題され、具体的な試験科目と問題数は

  • 宅建業法 20問(20点)
  • 法令上の制限 8問(8点)
  • その他の法令 8問(8点)
  • 権利関係 14問(14点)

となっています。

合格基準

宅地建物取引士試験の合格基準点は毎年変わりますが、概ね7割以上(35点)の正解で合格点に達することが多いようです。

宅地建物取引士合格までの道のり

宅地建物取引士試験は毎年20万人以上が受験する人気がある資格試験です。

よく通信講座の宣伝で短期合格をうたっているところもありますが、合格率は毎年15%前後と決して簡単な試験ではありません。

合格までに必要な勉強時間は300時間程度は必要で、受験機会も年に1回しかないため計画的な学習計画が必要となります。

宅地建物取引士試験は独学でも合格することが可能です。
ただし合格率も15%程度とけっして易しい試験ではないので、漫然と学習していたのでは合格は出来ません。

しっかりとした学習計画と強い意識で学習していく必要があります。
学習のための教材選びも重要で、出来れば実績のある通信講座を受講することをおすすめします。

宅地建物取引士試験合格の第一歩は資料請求から

宅地建物取引士合格の第一歩は資料請求から始まります。

宅地建物取引士講座を受講するなら信頼と実績のアガルートアカデミーがおすすめです。

令和5年度合格実績64.8%(全国平均17.2%)

宅地建物取引士合格を目指すならアガルートアカデミー

おすすめはアガルートアカデミーですが、その他の宅地建物取引士講通信講座についても比較して解説していますのでぜひ参考にしてください。

目次