ITストラテジストとは?仕事内容や資格の活かし方、試験概要までわかりやすく解説

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ITストラテジスト資格の概要

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資格の種類国家資格
合格率15.5%(令和5年度)
難易度難関
試験日等4月第3日曜日
合格までの平均学習時間1,000時間
資格を活かせる職業・就職先・IT企業
・ITコンサルタント

ITストラテジストとは

ITストラテジスト試験は、システムアナリスト試験と上級システムアドミニストレータ(上級シスアド)試験が統合されて2009年から開始された試験で、情報処理技術者試験制度の最上位の資格となっています。

ITストラテジスト試験は、経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。

情報処理推進機構:ITストラテジスト試験

ITストラテジストの仕事内容

ストラテジスト( strategist)とは戦略家と言う意味で、システム開発の事業計画段階から参画して、経営者目線でIT戦略の立案と実行を主導するのが主な仕事になります。

またITコンサルタントとして、社外の目線から高度なIT技術を用いて企業の課題を洗い出し、業務の効率化やコスト削減につながる施策を提案し、顧客企業のIT戦略を考えることも主な仕事になります。

ITストラテジストの活かし方

企業の最高情報責任者として

高度なIT知識を有している人材に対するニーズは、業界や業種を問わず年々高まっています。

ITストラテジスト試験に合格するとITに関する知識だけでなく、営者目線でIT戦略を建てることが出来る人材とみなされるため、企業の最高情報責任者(CIO)や最高技術責任者(CTO)としてIT企業や大手企業の情報部門のトップとして活躍することが出来ます。

ITコンサルタントとして独立

コンサルタントとして仕事をする場合、自身のスキルや知識を客観的に証明する必要があります。

ITストラテジストは経済産業省の管轄するIT系の国家試験で、ITシステムの活用に関する知識や経営戦略に関する優れた知識や知見を有していると証明されたことになるので、クライアントから信頼されやすくなります。

このためIT系のコンサルタントを目指すには、ITストラテジストの資格取得がおすすめです。

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ITストラテジスト試験の概要

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試験日4月第3日曜日
申込日1月中旬~2月上旬
受験資格誰でも受験できます
受験地全国47都道府県
受験料7,500円
試験内容午前Ⅰ試験:四肢択一 30問
午前Ⅱ試験:四肢択一 25問
午後Ⅰ試験:記述式 4問中2問解答
午後Ⅱ試験:記述式 3問中1問解答
合格基準午前Ⅰ試験:100点満点中60点
午前Ⅱ試験:100点満点中60点
午後Ⅰ試験:100点満点中60点
午後Ⅱ試験:評価Aランク
詳細情報処理推進機構 ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験の詳細

受験資格

ITストラテジスト試験には受験資格はありません。誰でも受験することが出来ます。

試験日と受験地

応ITストラテジスト試験は毎年4月の第3日曜日に全国47都道府県で実施されます。

試験内容と合格基準

ITストラテジスト試験は午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験と午後Ⅱ試験の4つのパートに分かれて実施されます。

午前Ⅰ試験

午前Ⅰ試験は

  • テクノロジ系 17問
  • マネジメント系 5問
  • ストラテジ系 8問

の合計30問が四肢択一マークシート方式で出題されます。合格点は100満点中60点が必要です。

午前Ⅰ試験については、応用情報技術者試験合格、高度情報技術者試験に分類される試験合格などに免除制度が取られています。

午前Ⅱ試験

午前Ⅱ試験は

  • セキュリティ
  • システム戦略
  • システム企画
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • 企業活動
  • 法務

から合計25問が四肢択一マークシート方式で出題されます。合格点は100満点中60点が必要です。

午後Ⅰ試験

午後Ⅰ試験は記述試験で、与えられた4問の中から2問を選んで解答する形式です。
100満点中60点が合格基準となっています。

午午後Ⅱ試験

午後Ⅱ試験は3問の中から1問を選んで問題に対する自分の考えを、論文形式で解答する試験になります。

午後Ⅱ試験の合格基準は、設問で要求した項目の充足度、論述の具体性、内容の妥当性、論理の一貫性、見識に基づく主張、洞察力・行動力、独創性・先見性、表現力・文章作成能力などをの視点からA~Dランクに評価され、そのうちAランクのみが合格となります。

午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験共に出題範囲は次の内容となっています。

  • 業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定又は支援に関すること
  • 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定に関すること
  • 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること
  • 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価に関すること
  • 組込みシステムの企画,開発,サポート及び保守計画の策定・推進に関すること
ITストラテジスト試験の注意点

ITストラテジスト試験の採点は午前Ⅰ試験~午後Ⅱ試験までの各段階毎に行われます。

各段階で合格した場合のみ次の段階の採点を実施するため、例えば午前Ⅰ試験で合格点に達していなかった場合、その後の試験は採点すらされず、この段階で不合格とされてしまいます。

ITストラテジスト合格までの道のり

ITストラテジスト試験は情報処理技術者試験の中でも最難関の試験です。

特に午後Ⅱ試験は、問題を読んで自分の考えを論文形式で解答するため、IT関係の知識の他に、経営者の立場を意識した論述ができているかという点も意識する必要があります。

ITストラテジスト試験の合格にはおおよそ1,000時間程度の学習時間が必要とされています。

ITストラテジスト試験は十分な学習時間が取れる人であれば、独学での合格も決して不可能ではありません。

しかし午後Ⅱ試験のような論文形式の試験は独学での学習では客観的な評価が出来ず、適切な回答を見つけ出すことは難しくなります。

このため可能であれば、通学若しくは通信講座を受講することをおすすめします。

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