電気工事士とは?仕事内容や資格の活かし方、試験概要までわかりやすく解説

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目次

電気工事士資格の概要

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資格の種類国家資格
合格率60%(令和6年度)
難易度やさしい
試験日等上期試験:筆記試験5月下旬、技能試験7月下旬
下期試験:筆記試験10月下旬、技能試験12月下旬
合格までの平均学習時間50時間
資格を活かせる職業・就職先・電気工事会社
・独立

電気工事士とは

電気工事士は、一般の住宅で使用する電気設備や工場やビルなどの大型施設において、最大電力500kw未満の電気設備の工事を行うための資格です。

電気工事士の資格は、従事できる工事の範囲により第一種電気工事士と第二種電気工事士に分かれていて、第二種電気工事士は一般住宅や小規模店舗などの低圧(600ボルト以下)の電気工事を行うことが出来ます。

第一種電気工事士は、工場やビル、マンションなどで高圧(最大電力500キロワット未満)の電気工事をする際に必要な資格です。

電気工事士は一般的に求人も多く、中高年であっても就職や転職に役立つ資格です。特に第二種電気工事士は取得しやすく、おすすめの資格です。

電気工事の仕事内容

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や、電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができます。

具体的には店舗や一般住宅の屋内配線、コンセントの設置や照明器具の取り付けなどを行うのが第二種電気工事士の主な仕事です。

電気主任技術者との違い

電気主任技術者は保安・監督のための資格ですが、電気工事士は工事現場で実際の電気工事を行うための資格です。

電気工事士資格の活かし方

電気工事会社に就職・転職

電気工事士の就職先で多いのが電気工事会社です。

電気工事会社では一般住宅内のコンセント工事や照明機器の取り付け、エアコン取り付け工事などを行っていますが、これらの電気工事はいずれも電気工事士の資格がないと行うことができません。

このため比較的求人は多く、年齢制限もあまりないのが特徴です。
また第二種電気工事士を取得すると、資格手当を支給する会社も多くあります。

より上位の第一種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格を取得することで、さらなる収入アップが見込めます。

独立して一人親方として働く

電気工事会社を辞めて、電気工事を専門に行う個人事業主として働くことも可能です。

もちろんそれなりのスキルや技術も必要となりますが、会社に縛られることなく自分のペースで仕事が出来るのも魅力です。

但し電気工事だけではなく、営業や打ち合わせなど何でも一人でこなさないといけないので、会社に勤めていた時に比べ労働時間は長くなることも覚えておいて下さい。

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電気工事士試験の概要

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試験日上期試験:筆記試験5月下旬、技能試験7月下旬
下期試験:筆記試験10月下旬、技能試験12月下旬
申込日上期試験:3月中旬~4月上旬
下期試験:8月中旬~9月上旬
受験資格誰でも受験できます
受験地全国47都道府県
受験料9,600円
試験内容筆記試験:四肢択一方式マークシート
実技試験:支給される材料で作成
合格基準筆記試験60点以上、実技試験は欠陥がないこと
詳細電気技術者試験センター

電気工事士試験の詳細

受験資格

電気工事士試験には受検資格はありません、誰でも受験する事ができます。

試験日と受験地

第二種電気工事士試験は

上期試験は筆記試験が5月下旬、技能試験7月下旬
下期試験は筆記試験10月下旬、技能試験12月下旬

に全国47都道府県で実施されます。

試験内容と合格基準

筆記試験

マークシートに記入する四肢択一方式 50問が出題されます。

  • 電気に関する基礎理論
  • 配電理論及び配線設計
  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  • 電気工事の施工方法
  • 一般用電気工作物の検査方法
  • 配線図
  • 一般用電気工作物の保安に関する法令

次のいずれかに該当する方は、申請により筆記試験が免除になります。

  • 前回の第二種電気工事士筆記試験に合格した方
  • 高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
  • 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
  • 鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
  • 旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者

筆記試験の合格基準は60点以上とされています。

技能試験

技能試験は、筆記試験の合格者と筆記試験免除者に対して技能試験が実施されます。

試験は持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる方法で行います。

  • 電線の接続
  • 配線工事
  • 電気機器及び配線器具の設置
  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  • コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  • 接地工事
  • 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  • 一般用電気工作物の検査
  • 一般用電気工作物の故障箇所の修理

技能試験は欠陥がなければ合格となります。
未完成だったり、配線が配線図と異なっていたり、電線が損傷している場合などは欠陥があるとみなされ不合格となります。

電気工事士合格までの道のり

第二種電気工事士試験合格までに必要とされる学習時間は、約50時間と国家資格試験のなかでは比較的簡単な部類に入ります。

筆記試験に関しては市販の教科書と過去問題集で学習することで、独学での合格も十分に可能です。

注意しなければいけないのは技能試験です。
電気工事士の技能試験は、持参した作業用工具を使い、配線図で与えられた問題を支給される材料で時間内に完成させる実技試験です。

既に電気工事会社で働いている方や職業系の学生さんは、普段行っている作業なので戸惑うことは少ないですが、全く畑違いの職種からの受験ではこの技能試験がネックとなります。

電気工事道具にしても一から揃えなければならず、また練習も全くの素人には敷居が高すぎます。

実技試験の練習に関しては、現役の電気工事士に教えてもらうか、講習会や通信講座のサポートを利用するようにしましょう。

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